「腹をくくる」と「高をくくる」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「腹をくくる」と「高をくくる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「腹をくくる」とは?
「腹をくくる」とは、覚悟を決めることです。
何か選択しなければならないとき。
嫌なことを受け入れると覚悟する時などが、「腹をくくる」ことになります。
言い換えれば、「受け入れる」や「覚悟」、「決断する」などと同じです。
「腹をくくる」の使い方
「腹をくくる」は、「腹をくくるしかない」や「腹をくくって○○をする」などといった形で用います。
「高をくくる」とは?
「高をくくる」とは、程度を予測することを意味し、大したことではないと見くびるといった意味があります。
ざっくりとその程度を見積もることやそのことに対し初めから下に見て見くびる様子が「高をくくる」となります。
言い換えれば、「軽視する」や「軽蔑する」、「低く評価する」などと同じです。
「高をくくる」の使い方
「高をくくる」は、「○○だろうと高をくくる」や「高をくくって油断した」などといった形で用います。
「腹をくくる」と「高をくくる」の違い
「腹をくくる」と「高をくくる」は、同じ「くくる」という言葉が用いられる言葉ですが、全く異なった意味を持つものとなります。
「腹をくくる」は、覚悟を決めること。
そして、「高をくくる」は、大したことではないと見くびること。
このような明確な違いがあります。
「腹をくくる」の例文
・『彼女が妊娠したと聞き、腹をくくってプロポーズをしました』
・『もう、ここまで追い込まれたら腹をくくるしかありません』
・『最後は、自分で腹をくくって決断することが大切です』
・『どうしようもない状態に陥ったため、腹をくくって親戚に頭を下げお金を借りることにしました』
「高をくくる」の例文
・『彼女は僕のことを嫌いになることはないだろうと高をくくっていたら、フラれてしまいました』
・『自分の方が優位に立っていると高をくくっていたら、見事、相手に足元をすくわれ負けてしまった』
・『高をくくって油断することは失敗のもとになります』
・『自分より弱いチームだと高をくくっていたら、実際には実力あるチームで惨敗しました』
まとめ
以上のように全く異なった意味を持つ2つの言葉になります。