この記事では、「取り込む」と「取り入れる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「取り込む」とは?
外側にあった物を自分の方へ移動させては持ってくることを「取り込む」【とりこむ】といいます。
例えば、庭に干してあった布団を家の中に入れるのです。
例えば、営業時間が終われば店の外にある呼び込み用の旗を取り込み、シャッターを閉めると伝えます。
他の使い方には、権力がある者にうまく丸め込んで気持ちを掴み、その座に収まるといった使い方ができる言葉です。
「取り入れる」とは?
相手の意見を聞き入れては積極的に仕事するとき「取り入れる」【とりいれる】と使います。
店で出す新しい料理について話し合っているとき、店員の意見に耳を傾けて聞くことでより理想的な商品が生まれるわけです。
また、海外で売れている商品の良さに目を向けて、その魅力を商品開発に取り入れれば日本人をも魅了するため購入者が増えます。
「取り込む」と「取り入れる」の違い
ここでは「取り込む」と「取り入れる」の違いを、分かりやすく解説します。
洗濯物を外に干した後、雨が降ってきたときは素早く家の中に入れる行為を「取り込む」といいます。
また、人の良いと思う発想を積極的に仕事へ反映させるといった使い方もできる言葉です。
もう一方の「取り入れる」は、良い考えと感じた人の発想に目を向けて商品開発するときや、企画を考える場合は積極的に使うものを指します。
また、力がある人に胡麻をするようにへつらって、自分が高い位置に座れるようにしてもらうのです。
「取り込む」の例文
・『風が強くなってきたので、手ぬぐいを家の中に取り込む』
・『友人が持っていた鞄の形が可愛いので、新商品に取り込む』
「取り入れる」の例文
・『彼の考え方が素晴らしいと感じたので、仕事に取り入れた』
・『妹の発想に共感して、今後の商品開発に取り入れようと考えた』
まとめ
ほとんど同じ意味で使われている言葉ではありますが、何にどう目を向けて取り込んだり、取り入れるか使い込んでみるといいでしょう。