この記事では、「代行」と「代理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「代行」とは?
「代行」は、代わりに行う、と書きます。
その漢字の意味通り当事者に支障があるときなどに、その人に代わって職務を行うことを意味します。
例えば、運転代行サービスというものがあります。
これは、本来、その車を運転すべき運転手が体調不良や飲酒などにより運転することができない場合、その人に代わって運転を行うサービスを意味します。
「代行」は、「運転代行」以外にも「社長代行」や「代行屋」「業務代行」などといった言葉があります。
また、類語には「身代わり」や「ピンチヒッター」「代役」「控え」などがあります。
「代理」とは?
「代理」とは、本人に代わり処理することを意味します。
また、ある人が本人のために第三者に対して意思表示を行う、第三者から意思表示を受けることによって、その法律効果が直接本人について生じることを意味します。
例えば、「代理人」という言葉があります。
この「代理人」とは、本人に代わり処理する人を意味します。
「代理」は、「代理人」以外にも「課長代理」や「代理店」「代理業者」「代理出産」などといった言葉があります。
また、類語には「エージェント」や「代任」「代わり役」などがあります。
「代行」と「代理」の違い
「代行」と「代理」の違いを、分かりやすく解説します。
「代行」は、当事者に支障があり、その当事者に代わり職務を行うこと。
「代理」は、本人に代わり職務を行うことを意味します。
つまり、当事者に支障がある場合にのみ使用することができる言葉が「代行」になるといった違いがあります。
「代行」の例文
・『車がある私が友人に代わり買い物を代行しました』
・『上司の代行が務まるか不安です』
「代理」の例文
・『旅行代理店から内定を頂きました』
・『長男である私は父の代理で法事などに出ることが増えました』
まとめ
以上のことから、「代行」よりも「代理」の方が幅広く使用可能な言葉だということがわかります。
