パールの値段の違いが種類の違い?
この記事では「貝パール」と「淡水パール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貝パール」とは?
人工真珠と呼ばれるもので、真珠の核・コア部分には本物の貝殻を使用。
それにパール塗料を塗布して、天然真珠に似せたものです。
イミテーションパールの歴史に革命を起こしたと言ってよく、1970年代に日本では普及していきました。
それまでにもガラスやプラスチックを使って真珠を模したものはありましたが、本物の貝殻を使った貝パールは重さや質感で天然真珠により近づき、加工技術の発展により「ミガキ貝パール」を産み出しています。
「淡水パール」とは?
近年外来種の流入で霞ヶ浦と霞ヶ浦水系に巨大生物が生息しているのは各種報道で知っている方も多いと思われます。
その霞ヶ浦に住む巨大な二枚貝・イケチョウガイと80年代末に中国から導入されたヒレイケチョウガイから産み出される真珠が淡水パールと言っていいでしょう。
国内の生産量断トツで霞ヶ浦からであり、こちらも意外な事実として度々報道されています。
もっとも流通している日本産の淡水パールは極めて少なく、中国長江流域で生産されたものだと言っていいでしょう。
文字通り淡水で生息する貝から生まれた真珠を指します。
「貝パール」と「淡水パール」の違い
「貝パール」と「淡水パール」の違いを、分かりやすく解説します。
両者ともに人の手が加えられているのは共通項ですが、前者は貝殻を加工したものにパール塗料を吹き付けたものです。
後者は淡水域、湖や河で主にイケチョウガイを養殖したものから獲られる真珠を指します。
貝パールは研磨技術や塗料技術の向上により、ミガキ貝パールへと発展。
形、質感ともに本真珠に近いものを産み出しており、安定したクオリティがなによりも特徴的だと言えるでしょう。
一方の淡水パールは最初から外套膜を植え付ける事で100%に近い確率でイケチョウガイ1個あたり30個から50個を産み出す事が可能です。
技術的な進化はあるにせよ、自然の産物だけに大きさ、質ともに均一化は難しいと言えるでしょう。
まとめ
貝パールは昭和40年代に普及した技術であり、本真珠の貝殻をコアにしたもの。
加工技術とパール塗料の塗布技術によりより本物に近い質感を安定、均一に生産可能です。
淡水パールは日本では霞ヶ浦と琵琶湖で生産されていますが、その量は少なくほとんどが中国からの輸入ものだと言っていいでしょう。
文字通り淡水でイケチョウガイ類を養殖したものから産み出されます。
技術的な進化はありますが、自然の産物でもあるだけにその養殖場のレベルとも相まって大きさや質の均一化は困難。
1つの貝から大量に生産できるのが売り物です。