「人形浄瑠璃」と「文楽」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「人形浄瑠璃」と「文楽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人形浄瑠璃」とは?
古典芸能のひとつ「人形浄瑠璃」。
ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
「人形浄瑠璃」では人形を用いて芝居を行います。
その人形を操る人形遣いをはじめ、浄瑠璃を語る太夫、三味線遣いの高度な技により成立する総合舞台芸術です。
人形遣いは1人で1体の人形を操るのではなく、3人同時に1体の人形を操ります。
そうすることで、より細かな人形の動きを実現することが可能になります。
それぞれ、主遣い、左遣い、足遣いに分かれ、人形遣いは黒子をまとい人形の操作を行います。
歴史は古く江戸初期に生まれたとされています。
「文楽」とは?
「文楽」は「人形浄瑠璃」の限りなく近いものになります。
「文楽」は大阪で生まれた「人形浄瑠璃」の一種と言え、「人形浄瑠璃文楽」を略して「文楽」と読んでいます。
17世紀後半、竹本義太夫(たけもとぎだゆう)が大阪で始めたことが起源とされ、大阪には国立文楽劇場も残されています。
「人形浄瑠璃」と「文楽」の違い
「人形浄瑠璃」と「文楽」には大きな違いは存際しません。
「文楽」は「人形浄瑠璃文楽」を略した言葉で「人形浄瑠璃」の一種になります。
「人形浄瑠璃」は人形遣いをはじめ、浄瑠璃を語る太夫、三味線遣いの三業により成り立つ日本の伝統芸能のひとつ。
ユネスコの無形文化遺産にも登録されているものになります。
一方、「文楽」は大阪を拠点とする「人形浄瑠璃」の一種になります。
人形にも微妙な違いがあり、「人形浄瑠璃」で用いられている人形の首が6寸に対し「文楽」で用いられている人形の首は4寸となります。
まとめ
以上のことから「人形浄瑠璃」も「文楽」もほぼ同じ伝統芸能であるということがわかります。
「人形浄瑠璃」の一種が「文楽」にあたり大阪で生まれたものだという違いが大きな違いになります。