この記事では、「無智」と「無知」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「無智」とは?
知恵もなく、学問すらあると思えないほど知識が無い人を「無智」【むち】といいます。
本当に愚かだと感じるほど知識がない様に会話していられないと思う人を指すのです。
使い方は「無智な弟を騙す」というように、知識がない人につけ込むように騙そうと近寄る人が使います。
とくに、現象の背後にはどのような道理があるか自分なりに見極める能力の智慧【ちえ】が無いと思うとき使う言葉です。
「無知」とは?
一般的な常識すら知らない人を「無知」【むち】といいます。
学校に行っていれば知っておくべき話であるのに、それすら知らないと思う人に呆れる気持ちを示す言葉です。
見た目こそ立派な服を着て、貫禄ある人なのに知識が無い者を馬鹿にするとき「無知で笑ってしまう」と気持ちを伝えます。
また、学問すらない、知恵も理解できない人は相手にもならないと突き放すのです。
「無智」と「無知」の違い
「無智」と「無知」の違いを、分かりやすく解説します。
ある現象が起きたとき、その背後にはどういった道理となっているか見極める能力が無いと思う際は「無智」といいます。
人の心に焦点を当てている仏教用語からきている智慧が無いとき使うわけです。
もう一方の「無知」は簡単な知識すら持ち合わせていない人を小馬鹿にするとき「あなたは無知すぎる」と伝えます。
知恵もなく、無学と感じる人に対して使う言葉です。
「無智」の例文
・『無智な姉をいとも簡単に巻き込む友人と縁を切らせた』
・『頭は良くても無智な教師は生徒から尊敬されない』
「無知」の例文
・『有名な私立大学を出ているのに、兄はまるで無知だった』
・『無知過ぎる彼女は、公共の場で有り得ない失敗をしでかす』
まとめ
同じように「無」が付く言葉を2つ取り上げましたが、一般的には「無知」の方がよく使われています。
状況によっては「無智」と使い分けてみればより言葉の意味を正しく伝えられるようになるでしょう。