この記事では、「無償譲渡」と「贈与」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無償譲渡」とは?
無償譲渡は、むしょうじょうと、と読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、対価を支払わずに済むという意味を持っている無償の漢字に、他人にゆずりわたすという意味を有する譲渡の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ無償譲渡は、無償で他者に財産を譲り渡す事を表すのです。
より具体的には、不動産や株式等の財産となる物を、対価が発生しない形で他の人に与えてしまうという意味で使われる言葉となっています。
「贈与」とは?
贈与は、ぞうよと読むべき言葉です。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、物を贈って与えるといった意味を持っている贈の漢字に、あたえるという意味がある与の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から贈与は、金品を人に贈る事を示すのです。
他にも、財産を無償で与える事を、相手方が受諾する事により成立する契約という意味でも用いられています。
「無償譲渡」と「贈与」の違い
無償譲渡と贈与の漢字表記を比較して見比べてみると、使用している漢字も読み方も全然違う言葉同士であると気付けるものです。
表記の見た目は似ていないものの、どちらも財産を対価無しで与える、という同じ意味を持っています。
そのため無償譲渡は、贈与の言葉に置き換える事が可能です。
とはいえ贈与はより単純に、金品を他者に贈るという意味の言葉としても用いられています。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字はない上に、そもそも文字数から違っており、読み方も似てはいません。
ただしどちらも、財産等を相手に見返りを求めずに無償で譲り渡すという意味があるので、無償譲渡を贈与に置き換える事も可能です。
もっとも贈与の方はシンプルに、金品を相手に贈る、という意味も所有している言葉となっています。