この記事では、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と「暑さ忘れて陰忘る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは?
喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、辛いことや苦しいことがあってもそれが過ぎると辛さや苦痛も忘れてしまうということを意味することわざです。
熱いものを飲み込む際に、喉を通り過ぎればその熱さも忘れてしまうことからきています。
また、苦しい時に助けてくれた人がいても過ぎてしまうとそのことを忘れるという戒めの意味もあります。
「暑さ忘れて陰忘る」とは?
暑さ忘れて陰忘るは、暑い時には日陰に入っていたのに涼しくなると日陰のありがたさなんて忘れてしまうという意味のことわざです。
苦しい時に受けた恩も自分が楽になるとそれを忘れてしまうという意味もあり、戒めの言葉として使われています。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と「暑さ忘れて陰忘る」の違い
喉元過ぎれば熱さを忘れるも暑さ忘れて陰忘るも、辛いことや苦しいことがあってもそれを過ぎてしまうと辛さや苦しさを忘れてしまうという意味のことわざです。
どちらにも苦しい時に受けた恩を自分が楽になると忘れてしまうという戒めの意味があります。
喉元過ぎれば熱さを忘れるの方が辛さや苦しさを忘れてしまうというニュアンスが強く、暑さ忘れて陰忘るの方が苦しい時に人から受けた恩を忘れてしまうというニュアンスが強いです。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の例文
・『試験の前はあんなに苦労して毎日コツコツ勉強すると誓ったのに、喉元過ぎれば熱さを忘れるで今はちっとも勉強しない』
「暑さ忘れて陰忘る」の例文
・『彼は勉強を教えてくれた田中さんに感謝していたのに、暑さ忘れて陰忘るというべきか田中さんに対して横柄な態度をとっている』
まとめ
どちらも辛いことや苦しいことがあってもそれを過ぎてしまうと辛さや苦しさを忘れてしまうという意味のことわざです。