この記事では、「割に合わない」と「見合わない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「割に合わない」とは?
自分側が明らかに損を被る立場になる状況を「割に合わない」【わりにあわない】といいます。
何時間も働いた割には見合う時給が貰えない状況で使うのです。
使い方としては、「何時間もかけたのに、これだけの報酬では割に合わない」といって、いかに自分の方が不利な立場であるかを伝えます。
元々は割合という意味がある「割」と、他の結果から見たときの損得の比率を指す「合わない」を掛け合わせた言葉です。
「見合わない」とは?
左右の物の価値が釣り合わず、偏っている状態を「見合わない」【みあわない】といいます。
どのようにしても引き合わないほど不釣合いであり、思うような結果にならないのです。
使い方としては、「労力に見合わない」といって一生懸命に働いた割には思っていたよりも賃金が低いという結果に残念な気持ちになります。
主に、従業員が労働した、工員が製造したときの収入が思うように貰えない場面で使われている言葉です。
「割に合わない」と「見合わない」の違い
ここでは「割に合わない」と「見合わない」の違いを、分かりやすく解説します。
他の結果と比べたとき、明らかに自分の方が損している状態であれば「割に合わない」といいます。
一生懸命に物を輸入しても売れず、利益が出なければ労力を使った割には十分な収入にならず残念という意味で使うのです。
ただ、正式には「割が合わない」といった使い方する言葉であり、「割に合わない」は間違った使い方です。
もう一方の「見合わない」は、片方だけが得している状態であり、2つのバランスがうまくいかない状態を表します。
「割に合わない」の例文
・『重労働ばかりの建築仕事の給料は酷く、割に合わない』
・『白昼堂々と店で物を盗んでもすぐ捕まるので割に合わない』
「見合わない」の例文
・『コストをかけた割には見合わない出来栄えであった』
・『低い給料は建築現場の労働量にはまったく見合わない』
まとめ
「合わない」といった点は同じですが、「割」と「見合」の違いによりまた使い方が変わってきます。
どのような結果に対して使うか注目してみるといいでしょう。