「上る」と「及ぶ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「上る」と「及ぶ」の違いとは?違い

この記事では、「上る」「及ぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「上る」とは?

「上る」には複数の意味があります。

「坂道を上る」のように下から上に移動すること。

京に上る」ように地方から都に行くこと。

「頭に血が上る」のようにのぼせる、夢中になること。

「話題に上る」のように取り立てて問題とされること。

そして、「数百人に上る」のように数量が無視できないほどの相当の程度に達すること。

「上る」には、主にこのような意味があります。


「及ぶ」とは?

「及ぶ」には複数の意味があります。

「各地に及ぶ」のように、物事が続く、物事が広がることで、ある所や範囲に届くこと。

「この期に及んで」のように、ある状態に立ち入ること。

「実力行使に及ぶ」のように、結果としてある状態や段階になること。

「及ばぬ恋」のように、自分の力が届くこと。

「彼に及ぶものはいない」のように、能力や地位などの程度が基準に達すること。

「遠慮するには及ばない」のように、○○する必要がないこと。

「及ぶ」には、主にこのような意味があります。


「上る」と「及ぶ」の違い

「上る」「及ぶ」の違いを、分かりやすく解説します。

「上る」「及ぶ」の意味を数量で比較した場合、それぞれの言葉が意味する内容に違いがあります。

「被害者は数百人に上る」「被害者は数百人に及ぶ」を比較した場合、「上る」の方は、被害者の数が無視できないほどの相当の数であることを意味します。

一方、「及ぶ」の場合は、数がその範囲に届いたことを意味することになります。

このように、同じ被害者の数を伝える言葉でも、それぞれの言葉が持つ意味には以上のような違いがあります。

「上る」の例文

・『今回の災害では、死傷者が数百人にも上ると言われています』
・『職員会議では、毎回、私が担当するクラスのことが話題に上ります』

「及ぶ」の例文

・『今回の大雨では各地に被害が及びました』
・『まさか、このような事態になるとは想像にも及びませんでした』

まとめ

複数の意味を持つ「上る」「及ぶ」ですが、中には似たような意味もあるため、それぞれの違いを踏まえ使い分ける必要があります。

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