「データガバナンス」と「データマネジメント」は企業のデータに関する言葉ですが、具体的には何を意味しているのでしょうか。
今回は、「データガバナンス」と「データマネジメント」の違いを解説します。
「データガバナンス」とは?
「データガバナンス」とは、「データを活用した取り組みに対する統制」を意味する言葉です。
「データガバナンス」の使い方
「ガバナンス」とは統制や統治を意味する言葉です。
企業が取り組みを始める時に制限なく好き勝手に行動することは許されません。
法律や規制、慣習や常識など守るべきルールはいろいろあります。
そのようなルールが守られるよう統制する行為が「ガバナンス」です。
企業ガバナンス中でも特にデータを活用した取り組みに対するガバナンスのことを「データガバナンス」といいます。
「データマネジメント」とは?
「データマネジメント」とは、「データを資産に位置付けて活用する企業の取り組み」を意味する言葉です。
「データマネジメント」の使い方
従来の企業活動においてデータは単なる資料であるとされていました。
活動の参考につかわれることはあっても要な扱いを受けておらず勘や経験が優先されていましたが、データ技術の進歩によりデータの価値は大きく向上します。
これまで重要視されていなかったデータの存在を改めて見直しただの参考資料ではなく企業にとって重要な資産であると位置付けて活用する取り組みが「データマネジメント」です。
「データガバナンス」と「データマネジメント」の違い
データを活用した企業活動を統制する仕組みが「データガバナンス」、データを企業活動促進に積極的に活用する取り組みが「データマネジメント」です。
「データガバナンス」は「データマネジメント」に対する統制に当たります。
「データガバナンス」の例文
・『データガバナンスの方針を策定する』
・『データガバナンスを徹底する』
「データマネジメント」の例文
・『データマネジメントで経営効率改善を目指す』
・『データマネジメントによる高いデータ分析能力が必要だ』
まとめ
「データガバナンス」と「データマネジメント」はどちらもデータを活用する取り組みに関する言葉ですが表す内容には違いがあります。
どのような形でデータと関わっているかに注目して二つの言葉を使い分けてください。