昭和の時代の郊外の景色には、里山や田んぼがあり、そのような自然の中で、子供たちは様々な遊びを考案していました。
植物や動物も豊富で、特に昆虫はそこら中にいました。
しかし、現在ではほとんど見ることが無くなってしまったもののひとつが「水生昆虫」です。
特に「タガメ」や「タイコウチ」、「ミズカマキリ」などは絶滅の危機に瀕しています。
それでは、この「タガメ」とはどういう生き物でしょうか。
また、「タイコウチ」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「タガメ」と「タイコウチ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「タガメ」とは?
「タガメ」とは、かつては多くの田んぼや小さな川などに生息していた大型の水生昆虫のことです。
名前の由来は「田んぼのカメムシ」というところから来ています。
「タイコウチ」とは?
「タイコウチ」とは、かつては多くの田んぼや小さな川などに生息していた大型の水生昆虫のことです。
名前は体の形がデンデン太鼓に似ていることから名付けられました。
「タガメ」と「タイコウチ」の違い
「タガメ」と「タイコウチ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの生物は、ともに絶滅に瀕している水生昆虫であり、カメムシの仲間であることも同じです。
しかし、体の大きさや呼吸のしかたが大きく違います。
つまり、「タガメ」に比べて「タイコウチ」は一回り以上小さく、代わりにおしりにある呼吸管が長く伸びています。
そのため、呼吸のためにほぼ水面まで上がってくる「タガメ」に対して、「タイコウチ」は、ある程度の深度からでも呼吸をおこなうことができます。
まとめ
この記事では、「タガメ」と「タイコウチ」の違いを、解説してきました。
これらの水生昆虫が絶滅に瀕している大きな理由は生活エリアが重なっている「アメリカザリガニ」などの特定帰化生物の繁殖です。
水生昆虫は「アメリカザリガニ」の格好の餌であり、卵も含めて食べられてしまいます。
これを防ぐためには、水生昆虫の保護や、危険な帰化生物を地道に減らしてゆくしかありません。