投資に関係する言葉として「私募ファンド」と「私募REIT」があります。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「私募ファンド」と「私募REIT」の違いを解説します。
「私募ファンド」とは?
「私募ファンド」とは、「限定的な人々を対象に資金を募る投資信託」を指す言葉です。
「私募ファンド」の使い方
多くの人々から集めた資金を元手に資産運用を代行し得られた利益を分配する仕組みのことを投資信託、もしくは「ファンド」といいます。
一般的なファンドは証券化され市場を通じて幅広い人々を対象に募集しますが、ファンドの中には大規模な募集をかけず限定的な人々にのみ募集をかけるものがあります。
資金を募る対象を限定したファンドが「私募ファンド」です。
プライベートファンドとも呼ばれる「私募ファンド」は弘く資金を募るのに向いていない運用方針を持つファンドで用いられるスタイルです。
一般向けに公開されるファンドは運用報告や資金の取り扱いなど受けるのに対し「私募ファンド」は法的なファンド規制の対象外なので運用担当者の裁量が広く認められています。
「私募REIT」とは?
「私募REIT」とは、「限定的な人々を対象に資金を募る不動産投資信託」です。
「私募REIT」の使い方
投資対象を不動産に限定した不動産投資信託のことを「real estate investment trust」の頭文字を取って「REIT」といいます。
広く募集をかけず限定的な相手に向けて資金を募るREITが「私募REIT」です。
「私募ファンド」と「私募REIT」の違い
「私募ファンド」と「私募REIT」の違いは「投資対象」です。
どちらも主に50人以下を対象とした限定的な募集で行われる投資信託ですが「私募ファンド」は株式や債権、為替や先物などさまざまな対象を投資対象に選ぶのに対し「私募REIT」の投資対象は不動産のみです。
まとめ
「私募ファンド」と「私募REIT」は投資対象が不動産限定かどうかの違いで区別されます。
募集対象になるのは機関投資家が中心で一般投資家にはほとんど関係ありませんが、知識として言葉の意味を知っておきましょう。