この記事では、「踏襲」と「流用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「踏襲」とは?
「踏襲」は「とうしゅう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は、「前にやっていた人のやり方や、あったことなどを、そのまま引き継いで伝えること」という意味です。
2つ目は、「前にやっていた人のやり方を、自分のものとして取り入れること」という意味です。
「踏襲」の言葉の使い方
「踏襲」は名詞として「踏襲する・した」「前例踏襲」「踏襲制」などと使われます。
「踏」は「ふ(む)」とも読み「地面をふみつける」「ふみながら進む」という意味、「襲」は「おそ(う)」とも読み「おそいかかる」「重ねる」から転じて「あとを引きつぐ」という意味、「踏襲」で「先人のあとをひきつぎ、ふまえて進むこと」になります。
基本的に、前のやり方をそのまま引き継ぎ、更に次に伝えたり、自分のものにすることを表します。
「流用」とは?
「流用」は「りゅうよう」との意味は以下の通りです。
1つ目は、「元々決まっている使い道ではなく、別のことに使うこと」という意味です。
2つ目は、「政治用語で、予算として組まれた経費を、科目間で融通すること」という意味です。
「流用」の言葉の使い方
「流用」は名詞として「流用する・した」「流用される」「流用禁止」などと使われます。
「流」は「なが(れる)」とも読み「水がながれる」「伝わり広がる」から転じて「脇へそれる」という意味、「用」は「もち(いる)」とも読み「使う」「役立てる」という意味、「流用」で「本来の目的から脇へそれた使い道に役立てること」になります。
基本的に、元々定めていた使い道とは違う目的に使うことに使われます。
「踏襲」と「流用」の違い
「踏襲」は「前のやり方をそのまま引き継ぎ、更に次に伝えたり、自分のものにすること」です。
「流用」は「元々定めていた使い道とは違う目的に使うことに」です。
まとめ
今回は「踏襲」と「流用」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。