この記事では、「読み取る」と「汲み取る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「読み取る」とは?
「読み取る」は「よみとる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「文章などを読んで、内容や主張を理解する」という元の意味です。
2つ目は、転じて、「表情から、本心などをおしはかって理解する」という意味でです。
3つ目は「IT用語で、コンピューターなどの機器が、文字や記号を判断する」という意味です。
「読み取る」の言葉の使い方
「読み取る」は動詞として「読み取る・読み取った」と使われたり、名詞として「バーコードの読み取り」などと使われます。
「読み」は動詞「読む」の連用形で「文字で書かれたものを声に出して言う」「文字や文章、図などを見て、その意味・内容を理解する」「外面を見て、その隠された意味や将来などを推察する」という意味、「取る」は「手の中におさめる」から転じて「人の心をおしはかったり、要点を押さえたりして、うまくことをすすめる」という意味、「読み取る」で「文章や図表の要点をおさえること」、転じて「表情を見て、隠された人の心をおしかはること」になります。
「汲み取る」とは?
「汲み取る」は「くみとる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「水などを器に入れて取り出したり、他の容器に移し入れる」という元の意味です。
2つ目は転じて、「相手の心情や事情を推し量る」という意味です。
「汲み取る」の言葉の使い方
「汲み取る」は動詞として「汲み取る・汲み取った」と使われたり、名詞として「汲み取りが足りない」などと使われます。
「汲み」は動詞「汲む」の連用形で「器で水などをすくい取ったり、ポンプなど機械で吸い上げること」、転じて「人の心の内を推し量る」「立場・事情などを察してよく理解する」という意味、「取る」は「人の心をおしはかったり、要点を押さえたりして、うまくことをすすめる」という意味、「汲み取る」で「器や機械で水をすくいあげること」、転じて「人の気持ちや事情などをおしはかって理解すること」になります。
「読み取る」と「汲み取る」の違い
「読み取る」は「文章や図表の要点をおさえること」、転じて「表情を見て、隠された人の心をおしかはること」です。
「汲み取る」は「器や機械で水をすくいあげること」、転じて「人の気持ちや事情などをおしはかって理解すること」です。
まとめ
今回は「読み取る」と「汲み取る」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。