この記事では、「放つ」と「放す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「放つ」とは?
閉じ込められたり、縛りとらえられていたりするものを自由に動けるようにしてやる、という意味ですカゴの中に小鳥が閉じ込められています。
この小鳥は自分でカゴから出ることができず、自由を縛られています。
ある人がカゴの扉を開けて、小鳥を自由に動けるように外に出してやりました。
このことを「小鳥をカゴから放つ」といいます。
また、勢いをつけてある方向に飛ばすという意味もあります。
この意味では「ホームランを放つ」「矢を放つ」などの使い方をします。
ボールも矢も勢いを持ってある方向に飛ばされています。
「放す」とは?
捕まえられたり、つながれたりしているものを自由にしてやる、という意味です。
魚を食べることを目的とするのではなく、釣る楽しみだけを目的にしている人は、釣った魚を川などに戻すことがあります。
このことを「魚を川に放す」といいます。
釣られて自由を奪われた魚を、川に戻すことで自由にしてやっているのです。
握ったりつかんだりしていたものをやめるという意味もあります。
手をつないでいたけれどそれをやめる、ハンドバッグの取っ手を持っていたけれどそれをやめるなどをいいます。
また、矢や弾丸を打ち出すという意味もあります。
「放つ」と「放す」の違い
「放つ」と「放す」の違いを、分かりやすく解説します。
捕まえたり、つながれたりしているものを自由にしてやるという意味が似ています。
前者は、「矢を放つ」といったように、ある方向を意識して行われることがあります。
後者は行き先についてはかかわっていません。
また、前者の場合は行為をする人が目的を持って行う場合が多くあります。
まとめ
2つの言葉は、捕まえられたりしているものを自由にしてやるという意味が似ています。
一方はある方向を意識して行われることがありますが、もう一方は方向には関知していない点に違いがあります。