「防水」と「撥水」には、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「防水」と「撥水」の違いを分かりやすく説明していきます。
「防水」とは?
「防ぐ」という漢字が用いられていることからもわかるように「防水」は、水がしみこむことを防ぐことを意味します。
水が入らないようにするほか、しみこまないように加工すること、処理することが「防水」です。
また、水の流入を防ぐといった意味もあります。
「防水」の使い方
「防水」は「防水する」や「防水した」のほか、「防水加工」や「防水処理」、「防水対策」など、様々な形で用いられます。
「撥水」とは?
「撥水」は、布や紙などが水をはじくことを意味します。
布にスプレーで水を吹きかけた時、水の玉ができるような状態が「撥水」です。
「撥水」することで、布などの素材内部に水分などの侵入を防ぐことが可能になります。
「撥水」の使い方
「撥水」は「撥水する」や「撥水した」のほか、「撥水加工」や「撥水機能」、「撥水コーティング」など、様々な形で用いられます。
「防水」と「撥水」の違い
同じ水の侵入を防ぐ言葉でも、「防水」は、水がしみこむことを防ぐことを意味し、「撥水」は、布や紙などが水をはじくことを意味します。
「撥水」の場合は、水をはじくものとなりますが、「防水」には、そのような機能はありません。
「防水」の例文
・『スキーウエアにこけても大丈夫なように防水スプレーをかけておきました』
・『このスマホは防水タイプなので水の濡れても大丈夫です』
・『防水対策は万全だったつもりでしたが、水が少ししみこんできてしまいました』
・『小さな子供がいる我が家では、カーペットの防水加工は欠かせません』
「撥水」の例文
・『新車には、撥水コーティングを行いました』
・『ソファーに撥水加工していたため、汚れからソファーを守ることができました』
・『高い撥水性能を誇るレインコートを購入しました』
・『完璧な撥水加工は難しく、どうしてもムラができてしまいました』
まとめ
同じ水の侵入を防ぐ行為でも、通さないだけなのか。
それとも、はじくのか。
といった違いが、この2つの言葉にはあります。