「本人」と「当人」は、どのように使い分ければ良いのでしょうか。
この記事では、「本人」と「当人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本人」とは?
「本人」とは、そのことに直接関係のある人を意味します。
他の誰でも出ない。
その人自身が「本人」なのです。
ただし、自分自身のことを「本人」とは言わず、他人に対し使用する傾向があります。
言い換えれば、「吾れ」や「自分」、「自身」、「自ら」、「当事者」などと同じです。
また、対義語は「代人」となります。
「本人」の使い方
「本人」は、「張本人」や「本人確認」、「本人次第」、「本人同士」などといった形で用いられます。
「当人」とは?
「当人」とは、そのことに直接関係する人を意味します。
特定の出来事に対し関わっている人のことを「当人」と言います。
この特定の出来事に対し関わっているといった点がポイントで、基本的に自分に対してではなく、他人に対して使用する傾向があります。
言い換えれば、「当事者」や「対象者」、「該当者」、「渦中の人」、「当該人物」などと同じです。
「当人」の使い方
「当人」は「当人同士」や「当人の気持ち」、「当人の話」、「当人の希望」などといった形で用いられます。
「本人」と「当人」の違い
「本人」も「当人」もそのことに直接関係のある人を意味する言葉です。
そのうえで、「本人」は、その人自身を指す意味が強く、「当人」は、特定の出来事に対し関わっている人を指す意味が強いといった違いがあります。
「本人」の例文
・『今回のいじめ問題における張本人は彼です』
・『大学受験をするのか就職するのかを決めるのは、本人次第だと考えています』
・『恋愛問題は、本人同士でなければわからないことが多い』
・『本人確認書類として免許証を提示しました』
「当人」の例文
・『まずは、当人同士で話し合いをさせることにした』
・『当人の希望を叶えることにしました』
・『まずは、当人の気持ちを確認する必要があります』
・『今回の件は当人に任せることにしました』
まとめ
微妙に使い方が異なるため、場面に応じた使い方が求められる2つの言葉になります。
