この記事では、「柾目」と「板目」の違いを分かりやすく説明していきます。
「柾目」とは?
「柾目」は、直線の模様がある木材のことで、柱などの材木においては、直線状の模様がある木材のことを意味します。
そのうえで、直線状に模様がある木材は希少性が高く、取れる量が少ないことから「板目」と比べて高額になります。
ただし、これは、木材を切り出す過程で少量しか取れない切り出し方をしているがゆえ、「柾目」の生み出される量が少ないというだけで全く取れないという意味ではありません。
材木はカッティング法により板の模様が異なるため「柾目」のカッティング法であれば、たった数枚しか綺麗な模様のある「柾目」を生み出せないというだけです。
「板目」とは?
「板目」は、木材をカッティングしていくうえで安価なコストで木材を生み出されたものです。
なので切り出された切り口の模様は曲線状で美しさが「柾目」よりも劣るという問題があります。
しかし、カッティング法において大量に生み出すことができる点が利点で、安価で大量に材木を生み出せることから見てくれの美しさに固執しないのであれば十分な強度を誇る材木で、横からの力に上下の力にも強いなど強度も十分にある材木になります。
「柾目」と「板目」の違い
両者の違いは、木材に見える模様であり、直線状にきれいに整った模様が「柾目」で「板目」は、揃っていない曲線です。
そのうえで、「柾目」は綺麗に見える模様を作り出すうえで材木のカッティング法において無駄があり、無駄をなくしたのが「板目」でこちらであれば、大量に一つの木から木材が生み出されます。
まとめ
「柾目」については、見た目の美しさを重視した木材で、強度については横の力と縦の力に強いという特性があります。
一方で「板目」も横と縦の力に強い上、一つの木から大量に作り出せるという特性から安価な木材として使用できる建築用の木材です。
なお、「柾目」は、美しさを重視していますが、表面が劣化して剥がれるという問題があるんですが、「板目」は、表面がはがれにくいという特性を持っています。