「拭く」と「拭う」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「拭く」と「拭う」の違いとは?違い

「拭く」「拭う」は同じ「拭」という漢字で表される似たような動作ですが、具体的にどんな違いで区別されているのでしょうかわこの記事では、「拭く」「拭う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「拭く」とは?

「拭く」とは、「物体の表面をきれいにするためにこすること」を意味する言葉です。

物体の表面をこすって汚れを取り除ききれいにする動作を指します。

一般的には布や紙など道具を使って物体をこすりきれいにする動作を指しますが、道具を使わず手で直接こすってきれいにする動作も含みます。

物体の表面に付着している遺物を除去してきれいにする清掃目的の行為に対して用いる表現です。


「拭う」とは?

「拭う」とは、「物体に付着している異物を取り去ること」を意味する言葉です。

物体についている付着物を取り去って元の状態にするさまを表します。

付着している物体を取ることに重点を置いた表現です。

基本的には物体の表面にまとわりついて簡単には落ちない異物を取り去る場合に用いる言い方で、付着物の存在がはっきり確認できる場合に使います。


「拭く」と「拭う」の違い

「拭く」「拭う」の違いを、分かりやすく解説します。

「拭く」「拭う」はどちらも物体の表面をきれいにすることを意味します。

実際に行っている動作はどちらも同じような動きですが「拭く」は物体の表面をきれいにすることを強調した言い方なのに対し「拭う」は表面に付着した異物を取り除くことを強調した言い方です。

きれいにするために表面をこするのが「拭く」で、異物や汚れを取り除くためにこするのが「拭う」という違いで区別します。

「拭く」はこすって今よりもきれいにする状態の改善を表しますが「拭う」は異物を取り除いて元通りにする状態の回復を表す、という改善と回復の違いでも区別できます。

「拭く」の例文

・『床を雑巾で拭く』
・『水滴を取るため皿を拭く』

「拭う」の例文

・『汗を拭う』
・『べったり付着した泥を拭う』

まとめ

「拭く」「拭う」はきれいにするか汚れを取り去るかの違いで区別します。

動作は同じでもどの作用を強調するかによって使い分けられるので覚えておきましょう。

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