複数の年を表す言い方として「年々」と「毎年」があります。
この2つはどのような意味の違いで使い分ければいいのでしょうか。
この記事では、「年々」と「毎年」の違いを分かりやすく説明していきます。
「年々」とは?
「年々」とは、年を追う事にだんだんと」という意味で使われる言葉です。
今年よりも来年、来年よりも再来年と1年ごとにだんだんと変化するさまを表します。
一定の変化が継続的に見られる場合に使う表現で、ある程度長期間観察した時に1年単位で右肩上がりあるいは右肩下がりなど持続的に変化が続いているさまを表します。
基本的には変化が現在も継続していてまだ終わっていない場合に使われる言い方です。
「毎年」とは?
「毎年」とは、「どの年も」という意味で使われる言葉です。
繰り返される年のどれもが同じようであるさまを表します。
一定期間観察した時に特定の年だけ違うのではなくおしなべてどの年も同じようである、もしくは似たようなことが繰り返されている時に使う言い方です。
全ての年に特別性がなく等しく扱う場合に用いられる言い方で、年による優劣や上下はなくどの年も全て平等に見なします。
「年々」と「毎年」の違い
「年々」と「毎年」の違いを、分かりやすく解説します。
「年々」と「毎年」の違いは「変化」です。
どちらも一定期間を年単位で見る時に使う言い方です。
「年々」は年を追うごとに一定の変化が継続している様子を表すのに対し「毎年」は同じような年が繰り返され変化がない様子を表す、という違いで区別されます。
時間の経過とともにだんだん変化するのが「年々」で、時間が経過しても変わることなくどの年も同じようであるのが「毎年」です。
「年々」の例文
・『経済状況は年々悪くなっている』
・『環境保全の努力が実り水質は年々良くなっている』
「毎年」の例文
・『毎年大晦日になると年越しそばを食べる』
・『毎年夏休みはハワイ旅行に行く』
まとめ
「年々」と「毎年」は変化しているかどうかで使い分けられます。
明確な基準なので覚えておきましょう。