この記事では、「亭主関白」と「モラハラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「亭主関白」とは?
「亭主関白」は「ていしゅかんぱく」と読みます。
意味は、「家庭内で、夫が妻に対し、支配的な立場にある状態」です。
夫婦間で、夫が絶対的な権力を持ち、妻は従わざるを得ない状態を表します。
夫婦の力関係が著しくかたよっている状態ですが、夫が妻や家庭を守るべきという強い責任感を持っていることもあります。
「亭主関白」の言葉の使い方
「亭主関白」は名詞・形容動詞として「亭主関白だ・である」「亭主関白な夫婦」などと使われます。
「亭主+関白」で成り立っている語で、「亭主」は「その家の主人」「夫」という意味、「関白」は、「平安時代に、成人した天皇を補佐する役職のこと」でしたが、次第に「政治において絶対的権力をもつ役職」になりました。
ここから、「家庭において、夫が絶対的権力を持つこと」として使われる様になったのです。
「モラハラ」とは?
「モラハラ」とは、「社会において、強い者が弱い者に対して言葉や態度により相手に嫌がらせすること」です。
直接的に暴力をふるうのではなく、相手の人格や尊厳を傷つける様なことをしたり、相手の弱点をけなすなど、道徳・倫理に反した嫌がらせをすることを表します。
「モラハラ」の言葉の使い方
「モラハラ」は名詞として「モラハラされる・された」「モラハラを受ける」などと使われます。
「moral harassment」が日本語化して省略された言葉で、「道徳・倫理に反した精神的嫌がらせ」という意味です。
類語に「職場の優位性を悪用した嫌がらせ」である「パワハラ」、「性的な嫌がらせ」である「セクハラ」があり、「モラハラ」も含めて社会問題になっています。
「亭主関白」と「モラハラ」の違い
「亭主関白」は「政治において絶対的権力をもつ役職」、転じて「家庭において、夫が絶対的権力を持つこと」です。
「モラハラ」は「道徳・倫理に反した精神的嫌がらせ」です。
まとめ
今回は「亭主関白」と「モラハラ」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。