アメリカのニューヨークの象徴として有名な「自由の女神」ですが、元々は19世紀のフランスで起こった「7月革命」と呼ばれるプロレタリア革命ななかに出てくる人物です。
これは、それまでヨーロッパの支配者階級に「搾取」されていた労働者階級が立ち上がったものでした。
それでは、この「搾取」とはどういう意味でしょうか。
また、「窃取」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「搾取」と「窃取」の違いを分かりやすく説明していきます。
「搾取」とは?
「搾取」とは、「さくしゅ」と読み、元々は「搾り取る」と言う意味で使われる言葉です。
「搾」という文字は圧力を加えて中身を絞り出すという意味で、「取」は「とる」なので、「搾取」は搾り出して取るという意味になります。
「窃取」とは?
「窃取」とは、「せっしゅ」と読み、本人の同意なしに他人の財産などを奪い取ることを表す言葉で、「窃盗」とほぼ同じ言葉です。
「窃」は「盗む」、「取」は「取る」なので、「窃取」で「盗み取る」という意味になります。
「搾取」と「窃取」の違い
「搾取」と「窃取」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、なんらのものを取られてしまうという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、精神、肉体、財産を含めで全てを取られてしまうのが「搾取」であり、財産などの価値のあるものを取られるのが「窃取」ということになります。
「搾取」の例文
・『7月革命は支配者階級に搾取された労働者たちが立ち上がったものです』
・『日本でも農民は搾取される側の階級でした』
「窃取」の例文
・『金品を窃取することは法律で禁じられています』
・『窃取された貴金属類は庫の中で見つかりました』
まとめ
この記事では、「搾取」と「窃取」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。