子供の頃には、自分で自由になるお金を持っていない人が多いので、頼りになるのは親だけで、欲しいものがあるとどうにか理由をつけて親に「懇願する」ようなこともあったでしょう。
そこは親もわかっていて、いくら「懇願」されてもその家のルールが優先されるのが普通でした。
それでは、この「懇願」とはどういう意味でしょうか。
また、「懇請」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「懇願」と「懇請」の違いを分かりやすく説明していきます。
「懇願」とは?
「懇願」とは、「こんがん」と読み、一般的には、是非にお願いするような意味で使われる言葉です。
口語では使いませんが、書き物の中では頻繁に使われ、「お嘆い」よりも強い言い方になります。
「懇請」とは?
「懇請」とは、「こんせい」と読み、一般的には心からそのようにお願いすることを表す言葉です。
やはり、口語で使われることはありません。
また、書いた文章な中でも最近はほとんど見かけることがなくなっています。
「懇願」と「懇請」の違い
「懇願」と「懇請」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、是非ともとお願いすると言う意味で使うという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「是非お願いします」と言うのが「懇願」であり、「どうしても、どうしてもお願いします」が「懇請」と言うことになります。
これは「懇請」の意味として「ひたすら心を尽くして懇願すること」と記述されていることから明確で、「懇請」は、「懇願」よりも強力にお願いすることという解釈になります。
「懇願」の例文
・『その子供は懇願するように私の顔を見ました』
・『いくら懇願されても力を貸すことはできません』
「懇請」の例文
・『懇請すれば、もしかしたら聞いてくれるかもしれません』
・『懇請という表現は日常的にはほとんど見ることはありません』
まとめ
この記事では、「懇願」と「懇請」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。