「話す」と「申述べる」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「話す」と「申述べる」の違いとは?違い

この記事では、「話す」「申述べる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「話す」とは?

「話す」とは言葉を口に出して相手に伝えることです。

考えや伝えるべき情報などを声に出して相手に届けることとも言えます。

どんな状況で伝えるか、どんな相手とするか、どんな内容かは問いません。

公共の場で親しい友人と他愛のないことを言い合うこともあれば、職場で上司と会社の行末を左右しかねないプロジェクトについて相談することも話すと言えます。

言葉を声にして伝えるコミュニケーションを広く指す言葉が話すということです。


「申述べる」とは?

「申述べる」とは公的な場で自分の意見や気持ちを言葉にすることです。

述べるという考えや意見を口に出すという言葉に、申すという言うの謙譲語がついている形の言葉であり、申述べるも謙譲語になります。

ただし総理が公的な場で自分の所信をスピーチするときにも使われるなど、謙譲語ではあっても目上の相手に何かを言う場合にだけ使う言葉というわけではありません。


「話す」と「申述べる」の違い

「話す」「申述べる」の違いを、分かりやすく解説します。

言葉を口に出すのが「話す」で、公的な場で自分の意見や考えを言葉にするのが「申述べる」です。

「話す」は場所も内容も相手も問いませんが、「申述べる」は公的な場かつ自分の意見や考えと、場所と内容が限定されます。

また「話す」は敬語ではありませんが「申述べる」は謙譲語にあたる敬語です。

「話す」の例文

・『明日の予定を話す』
・『プロジェクトの進捗について話す』

「申述べる」の例文

・『市長としての見解を申述べる』
・『所信を申述べるための会見』

まとめ

言葉を口に出すこと全般を指す言葉が「話す」で、その中でも公的な場で自分の意見や考えを口に出すことを畏まった言い方にしたのが「申述べる」です。

「話す」だけでは状況を端的に表現しにくく、敬語ではないので公的な場ではもっと丁寧な言葉遣いが求められますが、「申述べる」を使えば状況を端的に表現しつつ、謙譲語という丁寧な言葉として公的な場にふさわしい言葉遣いになります。

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