公共交通機関が動いていないことを表す言葉として「運転見合わせ」と「運休」があります。
この2つはどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「運転見合わせ」と「運休」の違いを解説します。
「運転見合わせ」とは?
「運転見合わせ」とは、「運転再開を前提とした一時的な運行休止」 を意味する表現です。
「運転見合わせ」の使い方
元々やっていたことや予定していたことを何らかの理由により一時的に差し控えることを「見合わせる」といいます。
事故や災害などのトラブルにより公共交通機関の運転を一時的に差し控えることを「運転見合わせ」と表現します。
運転を止めているのは一時的な措置であり天候の回復や事故処理の完了など問題解決後の運転再開を前提にしている場合に用いられる表現です。
「運休」とは?
「運休」とは、「公共交通機関の運行を取りやめること」を意味する表現です。
「運休」の使い方
予定していた公共交通機関の運行そのものを取りやめて無くすことを表します。
状況の変化に関わらず運行を再開する予定がない場合に用いられる表現です。
「運転見合わせ」と「運休」の違い
「運転見合わせ」と「運休」の違いは「運転再開の可能性」です。
どちらも現時点で公共交通機関が運転されていないのは同じですが「運転見合わせ」は運転再開を前提にした一時的な中止なのに対し「運休」は運転中止がすでに決定していて覆ることはなく再開の見込みはない、という違いで区別されます。
予定時刻から遅れても運転する可能性が残されている場合は「運転見合わせ」という表現を使い、状況がどのようになろうとも運転しない場合は「運休」と表現します。
「運転見合わせ」の例文
・『強風による運転見合わせが続いている』
・『運転見合わせが終わり列車が動き出した』
「運休」の例文
・『山手線は終日運休している』
・『線路工事で3日間の運休を予定している』
まとめ
「運転見合わせ」と「運休」は再開の可能性があるかないかで区別されます。
公共交通機関を利用する人に全てに関わる表現の違いなので正しく理解しておきましょう。