この記事では、「孤児」と「遺児」の違いを分かりやすく説明していきます。
「孤児」とは?
孤児とは、両親や親戚など面倒を見てくれる保護者がいない子どものことをいいます。
身寄りのない子どもを養育する施設を昔は孤児院といいましたが、現在は養護施設と呼ばれています。
また、地震など大きな災害によって親を亡くした場合には震災孤児、戦争で親を亡くした場合には戦災孤児などと呼ばれることもあります。
「遺児」とは?
遺児とは、親を亡くした子どものことをいいます。
両親を亡くしている場合もありますし、片親だけを亡くしている場合もあります。
また、両親と死別している場合には、面倒を見てくれる保護者がおらず養護施設で育つ場合もあれば祖父母や親戚などが親代わりになって養育することもあるなど状況は様々です。
それから遺児には、捨て子という意味もあります。
「孤児」と「遺児」の違い
孤児は親と死別したり生き別れたりして、面倒を見てくれる保護者がいない子どもです。
それに対して遺児は、親と死別した子どもになります。
孤児の場合には両親はいませんが、遺児の場合には両親と死別した場合に加え片親だけと死別した場合も含まれます。
日本だと孤児は養護施設で育ちますが、遺児は家庭で育つ場合と養護施設で育つ場合があります。
「孤児」の例文
・『戦争によって大勢の孤児が生まれた』
・『裕福な家庭に生まれたが両親が交通事故で亡くなったことで孤児になった』
「遺児」の例文
・『震災遺児のためのチャリティコンサートを開催したいと思う』
・『交通遺児を支援するための活動をしている』
まとめ
孤児は面倒を見てくれる保護者がいない子どもで、遺児は親と死別した子どもです。
遺児の場合、片方の親や祖父母、親戚など面倒を見てくれる保護者がいる場合と面倒を見てくれる保護者がいない場合があります。
面倒を見てくれる保護者がいない遺児は、孤児でもあります。