この記事では、「絡む」と「巻く」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「絡む」とは?
無秩序に2つのものが密着することを「絡む」【からむ】といいます。
例えば、髪の毛をとかさないでいると絡み合ってほどけ難くなりますが、細いものになるほど隙間無く密着して解き難くなるのです。
このようなところから、ただ見ていただけで「文句があるのか」と理不尽に難癖を付けて「絡む」人の様を表します。
このように、巻きついて簡単に取れなくなる状態を指す言葉です。
「巻く」とは?
解けた糸をぐるぐると棒に一回転させながら取り巻いた状態を「巻く」【まく】といいます。
「腰に紐を巻く」とサイズが大きいためずれ落ちそうになるズボンがしっかり定位置で穿けるようにするのです。
「うず巻く積乱雲」といえば、今にも嵐が起きそうな薄黒い雲が空に増えていく様子を表します。
また、流暢に話しては人々を説得させる者には「舌を巻く」といった使い方する言葉です。
「絡む」と「巻く」の違い
「絡む」と「巻く」の違いを、分かりやすく解説します。
髪の毛同士がくっついた状態を「絡む」といいます。
紐や糸といった細くて長いものはとくに絡みやすく、解けなくなることから、相手を困らせるように無理を言う人の行為を表す言葉にもなるのです。
また、密接にあることがもう1つの物事と絡みつくように結びついてしまう状態を指します。
もう一方の「巻く」は、もう1つの物に長さがある布や紐を取り巻く行為を指す言葉です。
「絡む」の例文
・『力を入れて洗った後、髪の毛が酷く絡んでしまった』
・『海に入ると足首に海藻が絡みつき、歩けなくなってしまった』
「巻く」の例文
・『腰に綱を巻くと体重がかけられて、強く引っ張れた』
・『集まった人々の渦巻く憎しみに恐怖を感じた政治家は逃げた』
まとめ
状態が似ている言葉を2つご紹介しましたが、故意にやったことではないか、自らやる行為かの違いがあると覚えて、使い分けるといいでしょう。