この記事では、「受け渡し」と「引き渡し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「受け渡し」とは?
「受け渡し」は「ひきわたす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手から差し出されたものを手元に収めること、または相手に物を差し出すこと」という意味です。
2つ目は「株式取引所において、代金と引き換えに現品を渡し、取り引きを完了させる行為」という意味です。
3つ目は「演劇で、セリフの流れを次々と引き継いでいくこと」という意味です。
「受け渡し」の言葉の使い方
「受け渡し」は名詞として「受け渡しを行う・行った」「受け渡し日」などと使われます。
「受け」は動詞「受ける」の連用形で「自分の方に向かってくるものを、支え止める」「差し出されたものを自分の方に取り入れる」という意味、「渡し」は動詞「渡す」の連用形が名詞化した語で「こちらの手から相手の手へ移す」という意味、「受け渡し」で「差し出されたものを自分の方に取り入れることと、こちらの手から相手の手へ移すこと」になります。
「引き渡し」とは?
「引き渡し」は「ひきわたし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の占有であったものを、他の人のもとへと移すこと」という意味です。
2つ目は「売買契約において、商品の所有権を、正式に買い手に移すこと」という意味です。
3つ目は「幕や布を左右に張ること」という意味です。
「引き渡し」の言葉の使い方
「引き渡し」は名詞として「引き渡しを行う・行った」「引き渡しの条件」などと使われます。
「引き」は動詞「引く」の連用形で「物の端を持って手近に寄らせる」という意味、「渡し」「こちらの手から相手の手へ移す」という意味、「引き渡し」で、「こちらの手から相手の元へ寄せて移すこと」になります。
「受け渡し」と「引き渡し」の違い
「受け渡し」は「差し出されたものを自分の方に取り入れることと、こちらの手から相手の手へ移すこと」です。
「引き渡し」は「こちらの手から相手の元へ寄せて移すこと」です。
まとめ
今回は「受け渡し」と「引き渡し」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。