この記事では、「滑稽」と「面白い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「滑稽」とは?
「滑稽」は「こっけい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「おかしくて笑える、おどけた様子のこと」という意味です。
2つ目は「あまりにもばかばかしくて笑えること」という意味です。
3つ目は「みっともなくて見下す様なこと」という意味です。
「滑稽」の言葉の使い方
「滑稽」は名詞・形容動詞として「滑稽だ・である」「滑稽な仕草」「滑稽な言い訳」などと使われます。
「滑」は「すべ(る)」とも読み、「なめらかで滞りがない」転じて「秩序を乱す」「かき乱しておどける」という意味、「稽」は「くらべてかんがえる」「引きとめる」「とどまる」という意味、「滑稽」で「なめらかであったり、つまったりする口調」から転じて、「周囲をかき乱して引き留めること」、つまり「笑えるようなおどけた様子」として使われる様になりました。
「面白い」とは?
「面白い」は「おもしろい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「興味をそそられ、心が引かれる様子」という意味です。
2つ目は「おかしくてつい笑いたくなる様子」という意味で、上で紹介した「滑稽」と同じような意味です。
3つ目は「心が晴れやかになる様に楽しいこと」という意味です。
4つ目は「普通と違っていて、つい気持ちが向く様子」という意味です。
5つ目は「思った通りで好ましい様子」という意味です。
「面白い」の言葉の使い方
「面白い」は形容詞として「面白い話」などと使われたり、副詞として「面白く語る」などと使われたり、名詞として「面白さを伝える」などと使われます。
語源は「おもしろし(面白し)」という古語で、「面」は「目の前」という意味、「白い」は「明るくはっきりしている」という意味、「面白し」で「目の前が明るくはっきりすること」という意味です。
本来は景色の美しさを表す語でしたが、次第に「心が引かれる」「楽しい」「可笑しい」などの意味で使われる様になりました。
「滑稽」と「面白い」の違い
「滑稽」は「なめらかであったり、つまったりする口調」から転じて、「笑えるようなおどけた様子」という意味です。
「面白い」は「目の前が明るくはっきりすること」から転じて、「心が引かれる」「楽しい」「可笑しい」という意味です。
まとめ
今回は「滑稽」と「面白い」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。