「加減」と「増減」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「加減」と「増減」の違いを分かりやすく説明していきます。
「加減」とは?
「加減」には、たくさんの意味があります。
漢字の通り加えることと減らすことを意味するほか、適度に調節することや物事の状態や程度を表す「加減」。
体の具合や健康状態も意味します。
このように、様々な意味を持つ言葉となるため、その場に応じた使い分けが求められます。
それぞれの意味によって類語も異なり、「調整」や「手直し」、「体の具合」、「体調」などとなります。
「加減」の使い方
「加減」は、「加減する」といった使い方のほか、「加減が悪い」、「加減を見る」などといった使い方があります。
また、「塩加減」や「焼き加減」、「火加減」などといった使い方も行います。
「増減」とは?
「増減」は、数量が増えたり減ったりすることを意味します。
漢字に「増える」と「減る」が用いられ、その漢字の意味通りを意味する言葉です。
増えたり減ったりと変化することを意味し、類語は「バリエーション」や「変動」、「変異」などとなります。
「増減」の使い方
「増減」は主に「増減する」といった形で用いられます。
「加減」と「増減」の違い
「加減」は加えることと減らすことを意味し、「増減」は増えたり減ったりすることを意味します。
このようにものの量が変化するといった意味では同じ意味を持つ言葉ですが、「加減」には、他にもたくさんの意味があり、その点に大きな違いがあります。
「加減」の例文
・『魚の焼き加減を確認する』
・『お風呂の温度の加減を見る』
・『塩加減に失敗してしまいました』
・『うつむき加減の子供のことが心配です』
「増減」の例文
・『最近、体重の増減が激しい』
・『川の水位が定期的に増減する』
・『このまま、増減のない人口で良いものかと考える』
・『ここ数年、貯金額の増減が激しい』
まとめ
以上のように、「加減」には様々な意味があるといった点が大きな違いになります。