この記事では、「豚足」と「てびち」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「豚足」とは?
福岡県では、一度茹でた豚の足を塩焼きにして食べるのが「豚足」【とんそく】です。
鍋に野菜と一緒に入れて煮れば豚骨スープができ、醤油と砂糖をたっぷり入れて煮れば角煮のような料理が作れます。
本土ではラーメンのスープを作るときに使われている食材でもあり、濃厚な味に仕上げたいと思うとき重宝します。
本場、中国でも煮て食べる猪脚として調理され、食べられている料理が日本に大きく影響を与えたのです。
炭水化物が少ないので、カロリーを抑えて食べられる料理でもあります。
「てびち」とは?
豚の肘から足の部分までを「てびち」といいます。
このスネ部分を独特な味付けに調理し、美味しく食べられるよう出す沖縄料理です。
肌にいいコラーゲンをたっぷり含む豚の足は栄養源として女性やお年寄りも食べています。
沖縄ではお祝いの際に作られる肉料理であり、昆布で深みを出し、大根をしっかり煮て豚肉や豆腐に味が染み込むまで調理するのです。
正式名称をウティビチといい、かつお節のダシにとり、黒糖で甘みを足し、三枚肉の豚肉で作る料理は上質な味が楽しめます。
沖縄では庶民の味として認知されている料理で、とろっとした肉の食感を感じられる料理です。
「豚足」と「てびち」の違い
「豚足」と「てびち」の違いを、分かりやすく解説します。
じっくり煮たものを塩焼きにした料理を「豚足」といい、長く加熱するとゼラチン化したたんぱく質になります。
豚のひづめ、足の甲を使った豚肉を使った料理を指すわけです。
もう一方の「てびち」は、豚の肘から足先までを昆布、かつお節、黒糖入れて味を調えます。
そこに豆腐、豚肉を入れてとろっとした肉の食感を楽しむのです。
沖縄の料理であり、「手引き」という呼び方で煮込み料理という意味になります。
栄養源としては、豚の体をあますことなく使う人の知恵が詰まっている肉料理です。
この豚のし骨を使った料理はウディビチといい、大根も入れて甘さと栄養が摂れます。
まとめ
豚の足を使い、栄養源として食べる日本人の知恵を活かした料理をご紹介しました。
調理の仕方や見た目に違いがありますので、画像や資料を見比べてみるといいでしょう。