この記事では、「河岸段丘」と「海岸段丘」の違いを分かりやすく説明していきます。
「河岸段丘」とは?
河岸段丘は、かがんだんきゅうと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、かわぎしという意味の河岸の漢字に、階段状の地形といった意味がある段丘の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ河岸段丘は、河川に沿う形で存在する階段状の地形を表すのです。
「河岸段丘」の言葉の使い方
河岸段丘は、河川に生じる階段状の段丘に使われる言葉となっています。
川の流れによる浸食作用等により、階段状の地形になってしまった場所に対して、この言葉が使用されているのです。
「海岸段丘」とは?
海岸段丘は、かいがんだんきゅうと読むべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、海に面した陸地の部分といった意味を持つ海岸の文字に、水辺に出来る階段状の地形といった意味を有する段丘の文字を付け加える事で完成した言葉です。
以上の事から海岸段丘は、海岸に沿って生じる階段状の地形を示します。
「海岸段丘」の言葉の使い方
海岸段丘は、海辺にある階段状の地形という意味で用いられる言葉です。
より具体的には、波による浸食や地殻変動により海岸で生じてしまう階段状の地形を、指し示す言葉として使用されています。
「河岸段丘」と「海岸段丘」の違い
河岸段丘と海岸段丘の漢字表記を見比べれば、最初の漢字が、河と海という違いがある事に気付く事が可能です。
所が後の3文字は、岸段丘と同じ漢字が使われており、どちらも階段状の地形を意味する言葉同士となっています。
ただし河岸段丘は、河川で生じてしまう階段状の地形を表すのです。
一方の海岸段丘は、波の浸食等により海岸に出来る階段状の地形を示します。
まとめ
2つの言葉は、同じ様な階段状の地形を指し示しますが、最初の漢字が違う事で、表す意味合いにも相違点を見出す事が可能です。
ちなみに河岸段丘が、文字通り、川の流れ等により河川に出来てしまう地形に対して使われる言葉となっています。
対する海岸段丘は、波の浸食や地殻変動により、海岸に生じてしまう地形に用いられる言葉です。