この記事では、「下限値」と「最小値」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下限値」とは?
「下限値(かげんち)」とは、これよりも下回ってはいけない限界の値のことを言います。
「下限値」の「下」は「した」、「しも」、「もと」などの意味があります。
また、「限」は「かぎる」、「かぎり」、「区切り」などを表しています。
そして、「値」は「ね」、「あたい」、「値段」などを指しています。
そのため、「下限値」は漢字の意味で見てみると、「下の区切りの値」のような意味合いになります。
「最小値」とは?
「最小値(さいしょうち)」とは、実数値をとる関数が、その定義域でとる最も小さい値のことを意味しています。
「最小値」の「最」は、「もっとも」、「第一に」、「この上なく」などの意味を持っています。
さらに「小」は、「ちいさい」、「すくない」、「幼い」などを指しています。
また、「値」前述のとおりになります。
そのため、漢字の意味でみると、「最小値」は「最も小さい値」と言うような意味合いになります。
「下限値」と「最小値」の違い
「下限値」と「最小値」の違いを、分かりやすく解説します。
「下限値」とは、これよりも下回ってはいけない限界の値のことを表しています。
一方、「最小値」は実数値をとる関数が、その定義域でとる最も小さい値のことを言います。
「下限値」は下回ってはいけない限界値であるのに対し、「最小値」は、関数の定義域で最も小さい値のことを指しているので、この点に違いがあります。
「下限値」の例文
・『収入の下限値を知ることで、収入を増やすだけではなく、経費を削減することにも繋がってます』
・『下限値を見て、必要最小限の量を把握する』
・『下限値と同時に、上限値も把握しておくことが必要です』
・『あらかじめ下限値が設定してあります』
「最小値」の例文
・『数学のテストで、関数の最小値を求める問題が出題されました』
・『この製品の最小値をテストする』
・『最小値、並びに最大値が明記してあります』
・『出されたデータから、最小値と最大値を読み解く』
まとめ
「下限値」の対義語は「上限値」となります。
また、「最小値」の反対の意味の語は「最大値」になります。
それぞれの言葉の意味を知り、適切に使っていきたいものです。