この記事では、「再建」と「復興」の違いを分かりやすく説明していきます。
「再建」とは?
この言葉には3つの意味があります。
ひとつは、壊れるなどした建物を直すことです。
家の一部が焼けてしまったとします。
すべてなくなってしまったのではなく、直すことができる状態です。
焼けた建物を直すこのことが「再建」が意味するものになります。
2つめの意味は、うまくいかなっくなった会社や団体などを改善して、組織しなおすことです。
会社の経営がうまくいっていません。
そこで、新たに人を招いて会社を立て直すことにしました。
それを意味する言葉です。
3つめの意味は、失った体の部分を人工素材を用いたり、自分の体の組織を移植したりして、元の形を作ることです。
指の一部を失ってしまい、その部分に人工素材で作った指をつけるなどがこれにあたります。
「復興」とは?
一度衰えたものが再び盛んな状態になること、また盛んな状態にすることという意味です。
伝統工芸は後継者が少なく、以前に比べると衰えてきているといわれています。
これではいけないと、伝統工芸品を広める活動をしました。
それによって、伝統工芸品に興味を持つ人が増え、後継者も増えてきて、盛んな状態になってきました。
このようなさまを「復興」といいます。
大きな災害にあうと、その地域は以前のような活気がなくなります。
その状態から以前のような活気のある状態になることも「復興」といいます。
「再建」と「復興」の違い
「再建」と「復興」の違いを、分かりやすく解説します。
「再建」には直すという意味が含まれています。
焼けたりした建物を直す、失われた体の部分に人工素材で作ったものをつけたりして、元のような形に戻すなどを意味します。
「復興」は、一度衰えたものをもう一度盛んな状態にすることです。
直すという意味ではありません。
まとめ
ふたたびという意味を含んでおり、2つの言葉は同じ意味のようにも感じられますが、それぞれの意味は異なります。