「音程」と「ピッチ」の違いとは?分かりやすく解釈

「音程」と「ピッチ」の違いとは?分かりやすく解釈違い

最近では、カラオケのレッスンのようなものがあって、歌い方を教えてもらえます。

その中で言われるのは、リズムが取れていないとか、「ピッチ」が合っていないということです。

この「ピッチ」とはどういう意味でしょうか。

「音程」とはどう違うのでしょうか。

この記事では、「音程」「ピッチ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「音程」とは?

「音程」とは、一般的には「音の高さ」を表す言葉です。

たとえば、ピアノで「ド」のキーをたたいた時に出る音が「ド」の音程ということになります。

しかし、もともとの意味は「程」という文字が「範囲」という意味をもつことから、「ある音とある音の高さの範囲」あるいは「高さの間隔」を示すので、本来は1度とか完全8度(オクターブ)というのが正しい表現です。

英語では「interval」と言います。


「ピッチ」とは?

「ピッチ」とは、英語の「pitch」をカタカナで表記したもので、「音の絶対的な高さ」を表す言葉です。

「ド」のよう表現することも、周波数で表現することもありますが、一般的にはちゃんと楽譜通りにという意味で使われることがほとんどです。


「音程」と「ピッチ」の違い

「音程」「ピッチ」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、多くの場合は同じ意味の「音の高さ」を表すものですが、若干のニュアンスの違いがあります。

それは、「ピッチ」「音の高さ」そのものであるのに対して「音程」「基準となる音の高さに対する差分」のことを言います。

たとえばチューニングでもよく使われる「ラ」の音は音の高さは440Hzになりますが、これが「ピッチ」であり、周波数は関係なく、たとえば「シ」の音との間が「半音」であることから決められる音の高さが「音程」になります。

この違いはほとんどのケースにおいてはあまり意識する必要はありません。

まとめ

この記事では、「音程」「ピッチ」の違いに関して説明してきました。

多くの場合は同じような意味で使われ、解説したような根本的な違いがあまり意識されることはなく、実際問題としてはお互いに意味が通じていれば問題はありません。

音楽の世界には、これ以外にも「リズム」と」「ビート」など微妙な違いがある用語がたくさんあります。

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