この記事では、「盾」と「楯」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「盾」とは?
戦場で戦う戦士が敵からの槍や刀で切りつけられるのを防御するときに使うのが「盾」【たて】です。
人間同士が戦をするときに使う道具であり、材質には丈夫な樹皮や竹、木材に割れにくい金属といったものがあります。
形状は円形か四角形といったものが主流であり、座ったときに全身がすっぽり隠せて守れる大きさであるものが大半です。
持ち盾は比較的小さなサイズが多く、主に相手からさっと顔や首を守るために使われていました。
個人が持つ持盾が進化し、身に付けて戦えるようにしたものが甲冑であり、集団用には大きめの置盾が使われます。
「楯」とは?
漢字にも「木」とあるように、木製の盾を指す漢字が「楯」【たて】です。
とくに、木製で板状の「楯」は優れた功績出した者を表彰するとき、物を取り付けられるように作られています。
誕生した由来は、戦士が手柄を立てたとき、その功績を褒め称えるために生まれたのが「表彰楯」【ひょうしょうたて】なのです。
これが試合で勝った人を称えるために渡す「楯」になりました。
材質には高価な金属製が一般的でしたが、現在は軽い樹脂製を採用しています。
また、表彰文が書かれたプレートを渡したり、名前を「楯」自体に入れたものが出ているなど、魅力的なデザインも人気です。
「盾」と「楯」の違い
「盾」と「楯」の違いを、分かりやすく解説します。
戦う者が身を守るものを「盾」といい、顔や全身を守る大きさや形にしたものが色々揃います。
素材はとても丈夫で、火をも通さない頑丈なものです。
主に戦場で使う道具であり、戦士の命を守るために使われていました。
もう一方の「楯」には野獣の王と呼ぶライオンや権力ある王の王冠、女性を尊重する女神といったレリーフが付いています。
これらが選ばれる理由には、栄光や強い力といった意味があり、勝利した者に相応しい贈り物になるわけです。
樹脂製や金属といったものから重みを感じる石、ガラス製といったものまであり、主に試合で勝利した人に贈る物として名前が書かれた「楯」を指します。
まとめ
同じ読み方ができる言葉ですが、使い方はまったく違いますので、歴史資料館や画像などで比較してみるといいでしょう。