この記事では、「協調性」と「八方美人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「協調性」とは?
「協調性」は「きょうちょうせい」と読みます。
意味は「自分とは違う立場や意見の人達と、譲り合って力を合わせられること」です。
環境や考え方が違う人たちに、うまく自分を合わせて力を出し合いながら目的を達成しようとする性格の人を表します。
「協調性」の言葉の使い方
「協調性」はビジネス用語として「協調性がある・ない」「協調性を重視する」などと使われます。
「協調+性」で成り立っている語で、「協調」は「利害や立場などの異なるもの同士が力を合わせてものごとを進めること」という意味、「性」は「さが」とも読み「生まれながらの心のはたらき」という意味、「協調性」で「利害や立場などの異なるもの同士が力を合わせてものごとを進めようとする、人の持つ心のはたらき」になります。
「八方美人」とは?
「八方美人」は「はっぽうびじん」と読みます。
意味は「周囲の人全員に良く思われたくて、誰に対しても愛想よく振る舞う人」です。
人からの好感度を気にしたり、異性にモテたいなどと思い、誰にでもニコニコ笑顔で応対する人を表します。
「八方美人」の言葉の使い方
「八方美人」は慣用句として使われます。
「八方+美人」で成り立っている語で、「八方」は「東・西・南・北・北東・北西・南東・南西」の八つの方角のこと、転じて「あらゆる方向」という意味、「美人」は「容姿が美しい人」という意味、「八方美人」で「あらゆる方向から見て容姿が美しい人」になります。
本来は見る側が使う言葉でしたが、次第に見られる側の心がけや振る舞いとして使われる様になり、「美人」は「愛想がよく好かれる人」という意味で使われる様になりました。
「協調性」と「八方美人」の違い
「協調性」は「利害や立場などの異なるもの同士が力を合わせてものごとを進めようとする、人の持つ心のはたらき」です。
「八方美人」は「あらゆる方向から見て容姿が美しい人」から転じて「周囲の人全員に良く思われたくて、誰に対しても愛想よく振る舞う人」です。
まとめ
今回は「協調性」と「八方美人」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。