この記事では、「動揺」と「たじろぐ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「動揺」とは?
風で船が左右に揺れるといった意味で使われている言葉が「動揺」【どうよう】です。
このようなところから、衝撃的な事実を伝えられたとき人は穏やかな気持ちでいられず、酷く揺れ動く様を指します。
例えば、外出した家族が突風に巻き込まれたと警察から連絡が入ったとき平静でいられなくなるのです。
主に、親しい人が危険に巻き込まれたり、面接に落ちたといった場面では穏やかでいられない様子を表します。
「たじろぐ」とは?
目の前にいる相手が凄い剣幕で勢いよく迫ってくるとき、怖いと動揺しては後退するのが「たじろぐ」です。
人間だけではなく、車が速度を落とさず迫ってくるその状況に恐怖を覚えてはよろめいて、しっかり立てない状態を指します。
それほど相手の怒りを強く感じられると人は冷静ではいられず、危険を回避しようと身じろいだり、後ろに倒れそうになってしまう人の様を指すのです。
「動揺」と「たじろぐ」の違い
「動揺」と「たじろぐ」の違いを、分かりやすく解説します。
家族が雷に打たれたり、店が放火されたとき酷く心が乱れるほど衝撃的な話を耳にしたとき人は冷静さを失って「動揺」します。
もう一方の「たじろぐ」は相手が勢いよく迫り来るところに恐れをなした人が酷く動揺して後ろに仰け反ったり、足がもつれて倒れそうになる状態を指す言葉です。
「動揺」は人の心が乱れるところに焦点を当てていますが、「たじろぐ」は恐れてしっかり立てなくなり、後ろへ後退するとき使います。
「動揺」の例文
・『父が脳溢血で倒れたと知った母が動揺して泣き出した』
・『撃墜された船体内に友人の遺体が見つかり、兄は動揺した』
「たじろぐ」の例文
・『何十人もの警察が追いかけてくる光景に犯人はたじろぐ』
・『物凄い速さで前から走ってくる自転車に彼はたじろいだ』
まとめ
普通の状態ではいられない人の様子を表す言葉を2つ取り上げましたが、どういった場面で使えばより意味が強く出るか調べてみましょう。