この記事では、「堅忍不抜」と「堅苦卓絶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「堅忍不抜」とは?
堅忍不抜は、けんにんふばつと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、辛い事に良く耐えるや我慢強くこらえるといった意味を持っている堅忍の漢字に、意志が強くて動揺しないという意味を有する不抜の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ堅忍不抜は、どの様な事が生じても心を動かさずに我慢して耐え忍ぶ事を表すのです。
要するに、非常に我慢強い事を表現する言葉として使われています。
「堅苦卓絶」とは?
堅苦卓絶は、けんくたくぜつと読むべき言葉です。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、心身を苦しめて励み努めるという意味の堅苦の漢字に、一際目立って優れているという意味がある卓絶の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から堅苦卓絶は、苦しみに耐え抜く根性がある事を示すのです。
「堅忍不抜」と「堅苦卓絶」の違い
堅忍不抜と堅苦卓絶は、どちらも非常に我慢強いという意味を所有する言葉同士となっています。
同じ意味を表現する言葉同士であるため、類語の関係であり、同じ場面で同じ様な意味合いの言葉として使用する事が可能です。
とはいえ文字表記を見れば分かる様に、忍不抜と苦卓絶という漢字の違いが存在しており、文字表記はぱっと見は似ている様でも共通している漢字は、最初の堅だけだったりします。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字は1つだけあるものの、他の3文字の漢字は違っているのです。
お陰で文字表記のぱっと見は似ている様では、大半は違う漢字が使用されています。
ただし堅忍不抜は、どういった事にも心を動かさずじっと我慢して耐え忍ぶという意味を表すのです。
もう一方の堅苦卓絶は、抜きん出て忍耐心に富むという意味を示します。
そのため2つ共にとても我慢強い事を指し示す言葉であり、表現する意味合いはかなり似ていて、類語の関係となっているのです。