この記事では、「味を締める」と「味を占める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「味を締める」とは?
味を締めるは、あじをしめると読まれている言葉です。
文字で記されたこの言葉を見てみると、舌に受ける感覚を等といった意味を持っている、味をの文字に、ゆるい状態にならない様に圧力を加えるといった意味を有する締めるの文字を加える事で生み出された言葉となっています。
ですが、この味を締めるという言葉は存在しておらず、味を占めるの誤用として使われている言葉です。
何故なら、占めると締めるが同じ読み方をするため、誤ってこちらの締めるを選択する事で間違いが生じています。
「味を占める」とは?
味を占めるは、あじをしめると読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、うまみをやあじわいをといった意味の味をの文字に、我が物として得るとか、自分の勢力下に入れるといった意味がある占めるの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ味を占めるは、一度上手くいった事で旨味を知り、次のケースでも同様の事を期待する事を示すのです。
つまり一度良い思いをした事で、再度同じ様な旨味を味わいたくなる、といった様子を表現する言葉として用いられています。
「味を締める」と「味を占める」の違い
味を締めると味を占めるの文字表記を並べて比較すると、締と占という漢字の違いがある事に気付けるものです。
所が他の文字は同じであり、どちらも、あじをしめると同じ読み方をする点がややこしかったりします。
それもそのはずで、味を締めるは、味を占めると同じ読み方が出来るが故の、誤用の言葉となっているのです。
なので味を締めるという言葉自体存在しないので、使用すべきではありません。
まとめ
2つの言葉には共通する文字が多くある上に、全く同じ読み方が出来ます。
それもそのはずで、味を締めるは同じ読み方が出来るために生じた、味を占めるの誤用に過ぎません。
そのため、味を締めるという言葉自体存在していないで用いるのは間違いです。
対する味を占めるは、一度妙味を味わったために暗に次の機会でも同じ様な旨味を期待する、という意味を表します。
