この記事では、「そんなに」と「あまり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そんなに」とは？
「そんなに」とは、「そのように」という意味を表す言葉です。
また、後ろに打消しの語を伴い「そんなに○○ない」とすることで、「それほどない」という意味も表します。
「そんなに」の「そんな」には「聞き手や聞き手の側にいる人が直面している事態や状況がそのようである様」、「聞き手の側にあるものや聞き手が持っているものがそのようである様」という意味が含まれています。
「そんなに」の使い方
「そんなに」は「そのように」や「それほど(ない)」という意味で使われている言葉です。
「あまり」とは？
「あまり」には名詞、形容動詞、接尾語、副詞としての用法があり、多くの意味を含める言葉です。
そのうち、副詞としての「あまり」には「度を越している様」や「過度に」、「あんまり」、そして、後ろに打消しの語を伴い「あまり○○ない」とすることで、「それほどない」という意味を表します。
「あまり」の使い方
「あまり」は名詞、形容動詞、接尾語、副詞として使われています。
「そんなに」と「あまり」の違い
「そんなに」は主に「そのように」や「それほど(ない)」という意味を表す言葉です。
対して、「あまり」は複数の品詞としての用法があり、複数の意味が含まれています。
二語に共通するのは、後ろに打消しの語を伴うことで、「それほどない」という意味を表す点です。
したがって、「それほどない」という意味を起点にして二語を見た場合、二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
「そんなに」の例文
・『私もそんなに何でもかんでもテキパキこなせるようになりたい』
・『下手の横好きでやっているので、そんなに上手ではないです』
「あまり」の例文
・『あまり思い詰めていると、余計に辛くなるだけだ』
・『最近始めたばかりなので、あまり経験はございません』
まとめ
「そんなに」と「あまり」はどちらも後ろに打消しの語を伴って「それほどない」という意味を表す言葉でした。
二語の表す程度のニュアンスに明確な違いはないので、類義語の関係に当たると言えます。
