同じような意味のことわざとして「住めば都」と「地獄も住処」があります。
2つのことわざはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「住めば都」と「地獄も住処」の違いを分かりやすく説明していきます。
「住めば都」とは?
「住めば都」とは、「どんな場所でも実際に住んでみて慣れればそれなりにいいと思えるものである」という意味のことわざです。
住む前はイメージや先入観からあれこれ文句が出ても実際に住んでみれば住みやすく感じる、つまり「本当に住みにくいところなどほとんどない」という意味で使われます。
「地獄も住処」とは?
「地獄も住処」とは、「ひどいところであっても実際に住んでみれば愛着がわき大切に思えるものである」という意味のことわざです。
どんな酷いところでも慣れればそれなりに住めるもので不満がなくなる、という人の適応力の高さを表します。
「住めば都」と「地獄も住処」の違い
「住めば都」と「地獄も住処」の違いを、分かりやすく解説します。
「住めば都」と「地獄も住処」はどちらも「住む前は悪く思っていた場所でも実際に住んでみれば慣れ親しんで住みやすくなるものである」どういう意味を持つことわざで、ほぼ同じ意味で使われています。
「住めば都」のほうがポピュラーで一般的に使われてるのに対し「地獄も住処」はあまり知られておらず日常生活で耳にする機会はまれです。
「住めば都」は住んでみればイメージしていたほど悪くない、という程度のニュアンスです。
「地獄も住処」はひどいところでも住めば慣れる、という住む場所のひどさを強調したニュアンスであり治安が悪い場所や騒音が予想される幹線道路沿いなど誰もが環境の悪さを認める場所に対してのみ使います。
住むのに気が進まない場所でもよく思えるのが「住めば都」で、明らかに環境が悪い場所でもよく思えるのが「地獄も住処」という住む前のイメージの違いで区別できます。
まとめ
「住めば都」と「地獄も住処」は基本的に同じ意味ですが含まれるニュアンスの違いによって使い分けられます。
住む場所にどんなイメージを抱くのかを基準に区別してください。