「首尾」と「始末」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「首尾」と「始末」の違いとは?違い

この記事では、「首尾」「始末」の違いを分かりやすく説明していきます。

「首尾」とは?

「首尾」とは物事の始まりから終わりまでを指したり、事の成り行きを指す言葉です。

物事の始まりを動物の頭に、物事の終わりを動物の尻尾にたとえた表現になります。

基本的には物事の始まりから終わりまでの全体や、それがどういった成り行きで進んでどういう結果になったのかを指す使い方がされますが、そういった物事を処理することを指す使い方がされることもある言葉です。


「始末」とは?

「始末」とは物事の始まりから終わりまでを指したり、物事の最終的な結果を指す言葉です。

始まりから終わりを指す末までと、字面から最初から最後までを指す言葉としてわかりやすいですが、特に物事の終わりを指す言葉として多く使われます。

悪い結果という意味で使われることも多いですし、物事を処理して終わりにすることを始末すると表現する形で見ることも多いでしょう。

物事の始めから終わりまでを指していると一目で分かる字面ですが、実用的には終わりに関する意味で使われることの方が比較的多い言葉です。


「首尾」と「始末」の違い

「首尾」「始末」の違いを、分かりやすく解説します。

物事の始まりから終わりまでという意味を含む言葉で、事の成り行きとその結果という意味でも使われるのが「首尾」で、悪い結末や物事を終わらせて処理するという意味で使われるのが「始末」です。

「首尾」は成り行きや経過を指して使われることが多いですが、「始末」は多くの場合終わりについて言及するのに使われます。

「首尾」の例文

・『準備のお陰で首尾よく進んだ』
・『ここまでの首尾は悪くない』

「始末」の例文

・『因縁に始末をつける』
・『1ヶ月と経たずに壊れる始末だ』

まとめ

どちらも物事の始まりから終わりまでという意味を持っていますが、「首尾」はその意味や物事の成り行きという意味で使われるのが多いのに対し、「始末」は物事の始まりから終わりまでという意味よりも結果や終わりについて指す使われ方をするというのが大きな違いです。

物事の始まりから終わりを指すのに首尾という言葉を使うことは今でも良くありますが、同じものを指して始末ということはあまり多くありません。

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