「ごぼう抜き」と「ぶっこ抜き」はどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ごぼう抜き」と「ぶっこ抜き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ごぼう抜き」とは?
「ごぼう抜き」とは、「長いものを一気に引き抜くこと」を表す言葉です。
土の中に埋まったごぼうを引き抜くように細長いものをためらわず一気に引き抜くさまを指します。
長いものをまとめて引き抜く様子から転じて「下の順位にいた者が上位の者をまとめて抜き去る」という意味でも使われています。
一般的にはこちらの意味で使うことが多く、最下位から一気にトップに躍り出るようなライバルたちをまとめて抜き去る様子を表す言葉として用いられてい表現です。
「ぶっこ抜き」とは?
「ぶっこ抜き」とは、「力任せに抜くこと」を表す言葉です。
簡単に抜けないものを力ずくで抜く様子を表します。
がっちりはまって簡単に抜けないものを力任せに引き抜く様子に対して用いることが多く、ダメージや周囲への影響を気にせず強引に抜くさまを表す言葉として使われます。
気遣いなく無理やり引き抜く、というややネガティブなニュアンスで使われる表現です。
強引に抜く様子から転じて「隠されていた事実や真相を強引にえぐり出す」という意味でも使われます。
「ごぼう抜き」と「ぶっこ抜き」の違い
「ごぼう抜き」と「ぶっこ抜き」の違いを、分かりやすく解説します。
「ごぼう抜き」と「ぶっこ抜き」の違いは「抜き方」です。
「ごぼう抜き」は細長いものを一気にスルリと抜き上げるような気持ちの良い抜き方を表すのに対し「ぶっこ抜き」はなかなか抜けないものを力任せに引き抜く強引な抜き方を表します。
「ごぼう抜き」は上位を一気に抜き去るようなスマートな抜き方を表す意味でも使われ「ぶっこ抜き」は知られたくない事実を無理やりほじくり出すような荒っぽい行為に対しても使われる、という違いもあります。
「ごぼう抜き」の例文
・『埋まっていたパイプをごぼう抜きで引き抜く』
・『最下位だったがアンカーがごぼう抜きしてトップになった』
「ぶっこ抜き」の例文
・『強引なぶっこ抜きで木の根を取り除く』
・『コネクタをぶっこ抜きすると壊れる可能性がある』
まとめ
「ごぼう抜き」と「ぶっこ抜き」では抜き方が異なります。
変化した意味で使われることが多い表現なので正しく理解して使いましょう。