この記事では、「汚損」と「汚破損」の違いを分かりやすく説明していきます。
「汚損」とは?
物が汚れたり傷んだりすることです。
「汚」という漢字には、よごれる、よごす、きたないという意味があり、「損」という漢字には、そこなう、傷つける、壊すという意味があります。
たとえば、ノートに飲み物をこぼしてシミがつく、バッグを硬いものに引っ掛けてしまって傷がつく、といったことが、この言葉が意味するものにあてはまります。
何を汚れと感じるかは人によって異なりますが、きれいな状態でないならば、この言葉が意味するものです。
傷の程度がどれくらいなら「汚損」というのか定義はありませんが、もとの状態とは違って破けたり、欠けたりしていれば、傷があるといえます。
「汚破損」とは?
汚損と破損のことです。
破損には、壊れたり傷ついたりすることという意味があります。
物が壊れたり傷ついたりすることで、人が傷ついたり人を傷つけたりすることではありません。
「破」は、やぶれる、やぶる、壊れる、壊すという意味を持つ漢字です。
たとえば、陶器の食器を硬いものにぶつけてしまい、一部が欠けることは「破損」といいます。
「汚破損」は本でいうと、本にシミ汚れがついたり、破けたり、ページがとれそうになっていたりすることです。
「汚損」と「汚破損」の違い
「汚損」と「汚破損」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は、物が汚れたり傷んだりすることです。
後者にも、物が汚れたり傷んだりすることという意味があります。
2つの言葉の意味に大きな違いはありません。
しかし、前者には「破」という漢字が使われていません。
「破」には壊れる、壊すという意味があります。
つまり、後者には壊れる、壊すという意味が含まれているけれど、前者にはその意味が含まれていないことになります。
まとめ
どちらにも物が汚れたり傷んだりすることという意味があります。
しかし、一方は壊れるという意味を持つ漢字が使われていません。