この記事では、「奇想天外」と「石破天驚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奇想天外」とは?
「奇想天外」は「きそうてんがい」と読みます。
「奇想」の意味は、普通では思いつかない極めて風変わりで人の意表をつく考え、ひときわ優れている考え、といった意味があります。
「天外」は、はるかかなたの空、思いもよらないところを意味し、「奇想天外」とは、普通では思いもよらないような極めて風変わりで人の意表をつく考え、ひときわ優れている考えといった意味になります。
一般的に普通では思いつかないような斬新な考えやユニークな考えに対し「奇想天外」が用いられます。
「石破天驚」とは?
「石破天驚」は「せきはてんきょう」と読みます。
石が破れ、天が驚くと書く「石破天驚」。
意味は、音楽、詩文、出来事などが人を驚かすほど極めて風変わりで人の意表をつく、ひときわ優れていることです。
一般的に「石破天驚」は音楽や詩文に対し用いられる言葉になります。
「奇想天外」と「石破天驚」の違い
「奇想天外」と「石破天驚」の違いを、分かりやすく解説します。
「奇想天外」と「石破天驚」は類語関係にあります。
「奇想天外」「石破天驚」共に極めて風変わりで人の意表をつく、ひときわ優れていることを意味する言葉です。
そのうえで、「奇想天外」は普通では思いつかないといった意味があり、「石破天驚」には、人を驚かすほどのといった意味があります。
また、「奇想天外」は幅広く使用することができる一方、「石破天驚」は主に音楽と詩文に対し用いられる言葉になるといった違いがあります。
「奇想天外」の例文
・『彼女の話は、いつも奇想天外すぎます』
・『娘のファッションは父親の私から見ると、おしゃれではなく奇想天外でしかない』
「石破天驚」の例文
・『彼は音大にいる頃から石破天驚な曲を作る人でした』
・『彼女がつくる詩は石破天驚で校内でも有名でした』
まとめ
「奇想天外」と「石破天驚」は、類語関係にありながらも以上のような違いがある言葉になります。