「持つ」と「保つ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「持つ」と「保つ」の違いとは?違い

「持つ」「保つ」ではどのように意味が異なるのでしょうか。

この記事では、「持つ」「保つ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「持つ」とは?

「持つ」とは、「手に取ること」を意味する言葉です。

物体を手で握り取ることを表します。

手で取ると物体を自分の自由に扱えることから転じて自分のものにすること、つまり「所有する」という意味でも使われる表現です。

状態が変わらずに続くことを表す意味もあります。

洋服が痛むことなく長く着続けられたり自動車が故障せず長く乗り続けられたりなど、悪くならず長く続くことを表す言葉です。


「保つ」とは?

「保つ」とは、「ある状態のまま変わらずに長く続く」という意味で使われる言葉です。

最初の状態がキープされることを表します。

変化の無さに対して用いられる表現であり傷んだり腐ったりなど悪い状態に変化せず良い状態のままを守り続けることに加え、良い方向へも変化しないニュアンスも含みます。

最初から変わることなく同じ水準を維持し続ける様子に対して用いる表現です。


「持つ」と「保つ」の違い

「持つ」「保つ」の違いを、分かりやすく解説します。

「持つ」「保つ」はどちらも状態が変わらずに長く続くことを意味します。

2つの違いは「意思」です。

特に長く続かせようと思っていないのに結果として変わらず維持し続けられている場合が「持つ」で、長く維持しようと思いあれこれ努力した結果として変わらず維持し続けられている場合は「保つ」を使います。

そのものが丈夫で壊れにくく変化しなかったことで長く続いた場合は「持つ」を使い、本人や周囲の意思により長く続いた場合は「保つ」を使います。

「持つ」の例文

・『これだけあれば1週間は持つ』
・『10年使えているのなら十分持つと言っていい』

「保つ」の例文

・『エステに通って若さを保つ』
・『建設当時の状態を保つ』

まとめ

「持つ」「保つ」はどちらも変わらずに長く続くことを意味しますが、意思が介在しているかどうかで使い分けられます。

混同しやすいのでしっかり覚えておきましょう。

違い
違い比較辞典