浸透しないのはあの匂いのせい?この記事では、「フォー」と「ブン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フォー」とは?
すっかり日本にも定着したのがベトナムの麺料理フォーだと言っていいでしょう。
日本に定着したのは90年代のエスニック料理の時ではなく、その後の2000年以降になってからの事になります。
トムヤンクンを中心としたタイ料理後のエスニック料理ブームの礎となったのがベトナム料理でした。
米粉を水に溶かして原液を作り、蒸し器に薄く伸ばしてセットしてからカットして作られます。
数年前に日本でブームになったタピオカも液化した時に混ぜて使われた物が多く一般的だと言えるでしょう。
「ブン」とは?
ベトナム産のインディカ米を水に数日間つけて発酵させたものを粉砕してベースの原液を作ります。
フォー同様に口当たりや食感の良さを加えるためにこの時点でタピオカ粉を入れるのが現在では一般的だと言っていいでしょう。
日本でいうところてんや水羊羹の様な押し出し器に生地を入れてお湯の中で押し出される事で出来上がります。
スープとともに食べるブンロイ、つけ麺用のブンラー、ショートタイプのブンマムなどパスタの様にロング、ショートが存在して名前が変わるのも特徴的だと言っていいでしょう。
「フォー」と「ブン」の違い
「フォー」と「ブン」の違いを、分かりやすく解説します。
端的に言えばフォーは蒸した生地を細く裁断していく事でフェットチーネやきしめんの様な平麺に出来上がります。
一方のブンは原液をセットした押し出し器を使い、熱湯に落として製麺されるために丸い断面になるのが特徴的だと言っていいでしょう。
序文で匂いと書いたのは90年代のエスニック料理ブームで現地を訪れた方なら解ると思いますが、発酵させた米を使う家庭で作る昔ながらのブンには独特の臭みがあったのが事実。
但し現代ではフォーもブンも乾麺タイプの市販品がほとんどで昔ながらの製法で米粉100%タイプのものはまず日本では入手不可だと思われます。
またフォーはほぼ長さ厚みが一定なのに対して、ブンは長さが用途で変わるのも特徴的だと言っていいでしょう。
まとめ
現代社会ではフォー、ブンとも日本で手に入るのは大量生産品の乾麺タイプなのを前提とします。
フォーは米粉+αで作った原液を平たく伸ばして蒸してから、カットしたもので平麺になります。
ブンは原液を押し出し器に入れて湯へ押し出して製麺されます。
このためバリエーション豊富なのが特徴的だと言っていいでしょう。
丸い切り口は共通ですが、パスタの様にロング、ショートは勿論ストレートだけではなくウェーブタイプなど多岐に渡る種類が存在しています。