この記事では、「もりそば」と「ざるそば」の違いや意味を分かりやすく説明していきます。
「もりそば」とは?
海苔をかけないで冷たくして食べる蕎麦を「もりそば」といいます。
細く切った蕎麦をたっぷりのお湯に入れて茹でて、ザルに入れたら水にさらしながら熱を取り除いた麺を指すわけです。
江戸時代に入ると、屋台では丼に汁と一緒に入れて提供したところ庶民の心を掴み、その美味しさが広まります。
当時の人々はせっかちであり、料理が完成するのを待てなかったので、蕎麦に汁をかけて食べる「ぶっかけそば」が流行しました。
汁と食べる蕎麦を別の名で呼ぶとき、「もりそば」といった言い方をするようになったのです。
「ざるそば」とは?
蕎麦に海苔をかけて冷たく水で熱をとったものを「ざるそば」といいます。
たっぷりのお湯の中に蕎麦粉で作った麺を入れて茹でた後、水にさらしながら熱をとり、それを竹で作ったざるにのせて客に出したものを指す麺料理です。
「ざるそば」という料理名が使われるようになったのは「もりそば」が出来てからであり、店主が他の店が出す料理と区別するために使うようになります。
見た目も食欲をそそり、醤油とダシが濃く出た汁の美味しさも相まって、人気の料理となりました。
「もりそば」と「ざるそば」の違い
「もりそば」と「ざるそば」の違いを、分かりやすく解説します。
蕎麦粉を団子状にしてから調理したものを蕎麦掻きといい、蒸す、焼いて食べていました。
現在のように細く、長い麺のようにしたのが16世紀に入ってからです。
盛る器に拘りはなく、客に出す前に汁を蕎麦にかけて提供します。
冷たく冷やした蕎麦の上には海苔をかけずに出すところと、かけて出す「ざるそば」とは違うわけです。
もう一方の「ざるそば」は竹で作ったザルを使っているところと、蕎麦を濃いめの汁に付けて食べます。
10割が蕎麦の実を使って作った「10割蕎麦」、国産だけを使った高級品は贈り物としても選ばれている料理です。
まとめ
蕎麦を使った麺料理を2種類ご紹介しましたが、汁や海苔、盛り付け方、海苔をかけるといった違いがあると覚えておくといいでしょう。